雨と珈琲と。 Written by Tora

【HSP/HSC】自分責めや自己犠牲が癖になっているあなたへ。

【虎ラジヲ】で話したこと HSP/HSC

45回目のエピソードは【自分責めや自己犠牲が癖になっているあなたへ。】というテーマでお話してみました。

これを収録した日、ちょうど2月下旬で寒暖差が激しい季節でした。そんな変化の厳しい時期ですが、卒業や入学などで同時に環境の変化が重なってしまう方も少なくないのでは?

自分に自分でプレッシャーをかけたり、いろんな事をしなければいけない重圧から鬱っぽくなってしまう人も多いと思います。

そんな季節だからこそ、しっかり思考トレーニングをして、キモチをニュートラルに保てるように意識していきたいですね♪

自分責めや自己犠牲はどうして起こるのか?

自分責めと自己犠牲って、なんでやってしまうんだろうって、改めて考えてみました。

私もずっとこれらが思考グセとして強く有りましたし、なんだったら今でもやっぱり発動してしまう事が時々あります。

日本文化の影響の可能性もあるというお話

これは、もしかしたら日本人の方に特に多い思考グセなのかもしれません。

その理由は、やはり謙虚とか我慢する事が美徳とされていることや、さらに自分を主張しすぎてしまうと「角が立つ」とか「出る杭は打たれる」みたいな事を子どもの頃から言われてきたり、メディアからの刷り込みなども強いと思います。

もちろんそれが全て悪いということではないですし、日本ではずっと昔から協調性を重んじる事で農業などを発展させてきたという文化があるからかもしれません。

これは、たしかに日本人が誇るべき大切な思想の一つでもあると私は思います。ただ、そこの部分と自己犠牲が同義になってしまっている方も少なくないと感じてしまいます。

私も過去にはそれが同義だったし、それを受け入れなければこの社会では絶対やっていけないと強く意識していました。だから、それが当たり前のことだと感じていましたし、そういうものだと思って疑いもしてきませんでした。

特に自分責めや自己犠牲をしているという認識もなかったと思います。

何か人と違う事をしていないだろうかとか、わがままなことをしでかしていないだろうか、人に迷惑をかけていないかな?などなどをいつもいつも気にしていましたし、ずっとその決められた円の中で行動をするように心がけていたと思います。

「決められた」と表現しましたが、本当は、たぶん誰も決めてないし、誰もが自由でいて良い世界だったはずなんですが、そこから出るのが怖かったんですよね。

潜在意識の恐ろしいルール【自分責め・自己犠牲】は周りの人へも伝播する

とは言え、私は過去に2度の離婚を経験しているんですが(けっこう前にも何度かPodcastでお話したことがあるので覚えていてくださっている方もいらっしゃるかもですが)

その2回めの結婚生活を送っている時期に、ある時ふと気づいたんですよね。

「あれ?私ってなんでこんなに否定されるんだろう?」って。

その時のパートナーからは、「否定してない」って言われてました。でも、どう考えてもめっちゃくちゃに否定されてるんですよね、いろんな状況で。笑

日常の些細な買い物をするときも、お出かけして街中でショッピングをしている時も。そもそも、私から何処かへ「出かけたい」とか「カフェへ行きたい」とか言っても、基本的に否定してくる人だったんですよね。

例えば、私が何処かへ行きたいとか、何か買いたいとか言った時などですが「無理に決まってるやん」とか「僕の時間を奪わないでほしい」とか「なんで僕が一緒に行かないといけないの?」とか。。

もちろん普通に予定があったり、お仕事が忙しいタイミングであれば仕方ないと思うのですが、彼自身が余裕が無いタイミングだったのか、すごく厳しい言い方で断ってくるんですよね。

でも、そういう時に「そういう全否定するようなキツイ言い方をするのはやめてほしい」と伝えると、確実に言われていたのが「僕は全くあなたのことを否定していない」という事でした。

そしてさらには「僕が自分の思っていることを素直に言うのはダメなことなん?」みたいな言葉でした。それで、私は「そういう事を言ってるんじゃないんやけど…」と、めちゃくちゃに傷つきながら堂々巡りでモヤモヤと思っていました。

【自分責めがデフォルト】自分で自分を強く否定していたこと

この頃に、ついに私は気づいちゃったんですよね。

もう完全に自分がそういう『エネルギー=氣』を出してるんだと気づいたんですよね。

  • 「自分の事をないがしろにしていい」
  • 「私は後回しにされてもいい」
  • 「私はパートナーの言う事を聞かなければいけない」
  • 「自分が何かをオーダーする事で、『謙虚』という概念から外れてしまうこと、わがままなことになってしまうんだ」

みたいなことを確実に潜在的に考えていたんですよね。

一応これは、彼が悪いとかどうのこうのという話をしたいのではないのです。

この私の元夫とのやり取りは、かなり極端な例かもしれないですが、でもこういうことって皆さんの周りでもけっこうたくさんあるんじゃないかと思っています。それは、確実に自分が「そうされてもいい」「雑に扱われてもいい」という許可を潜在的に出してしまっていたせいだと思うんですよね。

『悲劇のヒロイン』のままで終わりたくないと強く思ったこと

私の場合は、そういった事をたくさんたくさん経験してきて思ったことがあります。

相手のせいにするのも、誰かに愚痴を言ったりするのも、自分は悲劇のヒロインだと思い込むのも、結局は自分がそうしたいからだったんだって事です。要するに私が、自己犠牲をすることで自分が誰かのためになってると勘違いして自分を後回しにして雑に扱ってきたせいだし、そうされてもいいって許可を出してしまってたせいだったんですよね。

とにかく、そういう事をいろいろ考えて思ったのが、愚痴を言ったり傷ついて悲劇のヒロインをやっていても成長はできないし、何より「私めっちゃかわいそうやなぁ」と思ったんですよね。

また、これは元旦那さんのことを例に出しましたが、振り返ってみるとそれ以前にも似たようなことはたくさんあったんですよね。

例えば、すごく頑張っていたつもりだった職場で急にクビににされたりするようなことが2回続けてあったりなど。。。それらも本当にツライ経験でしたが、さっきと同様に「否定されている」んですよね。

しかも完全に否定されてるんですよ。。

そんな事って普通ないだろうって思うんですけど、そういったことも経験して、それでその後に台湾へ行っても大切なパートナーであるはずの夫の人にも否定をされて。。

『本当に好きなこと』を選ばないという自己犠牲

そんなこんなで辿り着いた答えが「自分が自分を全否定してるんだ」という事実でした。

そう考えると、いろいろと辻褄が合ってしまって、ずっと本当に好きな事をやることから逃げていましたし、「好きなことを仕事にするのは良くないことだ」なんて自分に制限をかけていました。

それはわがままなことだから、夢を見るだけで十分で本当は自分なんかに出来るわけがないって、何故か決めつけていたんですよね。

だから、その時は真剣だったのですが、振り返って考えてみるといつも自分に嘘をついてごまかしていたなぁって思うし、適当にその場しのぎのような人生を生きていたような気がします。

「どうせ自分なんて」って思っていたし、それなりに楽しくてそれなりにやりがいがあって、でもできる限りつらくない仕事をして、生きていくことができればそれで十分だと思っていました。

「誰にも迷惑をかけていないし、自分は謙虚で慎ましく生きている」とさえ思っていました。

【自分の人生への責任】自分責めは傲慢という気づき

はっきりと言います。

それは、実はものすごく『傲慢なこと』だと気づいたんです。過去の私に言ってあげられるなら、本当にこの事を教えてあげたいなって思います。

これは、自分を大切に扱えていないどころか、自分の周りの大切な人に対しても嘘をついてたっていうことになるんですよね。そして、それは決してわかりやすい『傲慢な態度』では無いので、さらに厄介です。自分でもその事に気づいてないし、大切な自分の人生の時間を使って、自分を騙していて、そしてそれは「誰にも迷惑をかけていない行為」だと自分をなんとか肯定して保っていました。

【まとめ】自分責めや自己犠牲が癖になっているあなたへ。

そんなこんなで、今回のテーマである【自分責めや自己犠牲が癖になっているあなたへ。】についてのお話でしたが、これは過去の自分を振り返ってみて、わかったこと、思考グセについてのお話なんですが、それがいき過ぎると、過去の私のように『本当の自分』がわからなくなるどころか「非常に他人軸で傲慢な人間になってしまう可能性がある」といった内容でした。

もしかしたら、HSPの方は特に人に合わせ過ぎて自分を犠牲にするのがデフォルトになってしまっているせいで、似たようなことを経験されている方が多くいるかも知れません。

『大丈夫です』それは気づいた時点から修正していくことができます。

そして『傲慢』と表現しましたが、これは決して他人にそう思われているという意味ではなく、『自分の人生に対する責任』という視点においてのお話です。

「誰の人生を生きているのか?」という事ですね。

自分の人生を舵取りするのはあなたです。自分が「本当にやりたい事」「好きなもの」を否定せずに、まっすぐに向き合ってあげてほしいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。